今回は、頂いたコメントについて、お話ししたいと思います
頂いたコメント
高速回転法については、いろんなところで見かけるのですが、深い理解に結び付かないのではないか?との一抹の不安があります。
少し捻った問題や引っ掛け問題に対処できないのでは、という。このあたりはどのように考えたらいいのでしょう?
それと実施なさった高速回転法について、もう少し具体的な方法をご教示いただければ助かります。
解答
法律を勉強するうえで、例えば民法の全体を、10と考えた時に、8の部分を理解すると、5の部分が分かる。10の部分を理解すると、2の部分が分かる。
ということが、よく言われます
つまり、わからない部分で止まっていては、いつまでたっても、その部分は理解できない
最初から最後まで、全体を繰り返すことによって、全体を理解することができる、ということです
これをゆっくり回転させていると、最後の方に行くまでに、最初の方は忘れてしまっている、ということになります
これだと、8の部分と、5の部分の共通点が見えてきません
高速で回転することによって、8の部分を読んだときに、
「あっ!そういえばこれと同じものが、前にあったな」
ということに気が付きます
共通点や、異なる点に気が付くと、理解は一気に進みます
例えば、質権と、留置権では、共通点もあれば、異なる点もあります
質権をじっくり勉強した後に、留置権をじっくり勉強していると、留置権をやる頃には、質権がほとんど頭に残っていない、ということになりかねません
質権が頭に残っている状態で、留置権をやることで、この2つの共通点、異なる点が発見でき、理解が一気に進むのです
具体的な方法としては
択一
これをひたすら回していました
全部で4冊しかないので、高速回転には最高の問題集です
記述
過去問や模試で、間違えた部分や、スラスラ出てこなかった部分に線を引き
線を引いた部分だけ
高速で回転させていました
合格した後に気づいたことですが、
記述に関しては、基本的なことだけスラスラ言えれば、基準点は超えられる
ということです
そのため、上記の雛形を、頭から全部読むことはお勧めしません
コメント
ご回答ありがとうございました。
日々の勉強法として取り入れてみようと思います。
書式雛形については力技で全て暗記しようと思っているのですが、それはオススメしないということでしょうか?
コメントありがとうございます。
お勧めしません
力技での暗記は、高速勉強法とは、相反すると思います
高速で何回も回転させる
↓
意識せずに、いつの間にか暗記している
いつの間にか、スラスラ言えるようになっている
高速勉強法の良いところは、これです
私は、雛形コレクションを、解いたり、暗記したりするのではなく、眺める感覚でした
また、択一がある程度できるようになれば、記述に関しても、スラスラ言える箇所はあると思いますので、そいうった部分も含めて、すべて暗記しようとするのは、意味がないと思います
過去問や模試で、スラスラ言えなかった部分だけで、いいと思います
正解したかどうかではなく、スラスラ言えたかどうかで判断してください
午後は、ゆっくり考えている時間はありません
いろいろとありがとうございました。
大変参考になりました。
これからもブログ楽しみにしています。
勉強頑張ってください!