今回は、記述が苦手な人へ、少しでも参考になればと思い、投稿します。
私は12回目の受験で合格したのですが、その間、記述の講座を3回受講しましたので、簡単にご紹介したいと思います。
辰巳法律研究所 松本雅典 先生
私はこの講座で初めて記述の解き方をしっかり学びました。
そのため、最後まで解き方の土台は、この講座が基本になっています。
【特徴】
1.他の講師に比べて、答案構成用紙の書く量は多め。
2.気づいたことを、すぐ答案用紙に書く。
例えば
・添付書面について、問題を読んでいるときに、思いついたらすぐ答案用紙に書く。
・注意事項を読んでいる段階で、申請者の欄に代表者の記載が必要な場合、それが分かった時点で、すべての答案用紙の申請者欄に、「代」と書く。
細かいように思いますが、記述試験では漢字の間違いや、添付書面の記載漏れで、0.5点、もしくは1点減点されます。
つまり、すべての申請者欄の「代表者」の記載を漏らすと、3点~6点減点となります。
これは記述では致命傷であり、あっという間に基準点を下回ることになります。
LEC 根本正次 先生
【特徴】
1.答案構成用紙は、ほとんど使用しません。
2.登記すべき事項が発生した段階で、問題用紙の登記情報に時系列を記載していく。
問題を解くスピードはかなり速くなります。
しかし、私の場合、最初に教わった松本先生の解き方が染みついていましたので、答案構成用紙の書く量は減りましたが、全く使わないということはできませんでした。
TAC 姫野寛之 先生
【特徴】
1.答案構成用紙は、ほとんど使用しません。
2.使用するテキスト、問題集がものすごく分厚い。
不動産・商業、それぞれ3時間、13回分あります。
既出の論点だけでなく、未出の論点も演習しますので、とにかくものすごい量になります。
そのため、「これだけやれば解けない問題はない」という自信はつくと思います。
【講義の流れ】
①理論編
過去に出題された論点の確認、解法の提示
②実践編
論点別の問題演習
③実践総合編
本試験と同じサイズ・形式の問題演習
まとめ
最終的には、すべての講座の良い部分を合わせた感じで、記述の解き方が身に付きました。
姫野先生の講座を受講した年は、記述があと2.5点足りず、足切りで不合格になりました。
その翌年に合格したのですが、その時感じたことが
「良い講座を受講して、良い解き方をマスターしても、ひな形を暗記していなければ、本試験で基準点を超えることはできない」
ということです。
問題を理解して、書く内容が分かったとしても、それがスラスラ出てこなければ、どんどん時間は過ぎていくからです。
良い解き方と、ひな形の暗記、この2つがなければ基準点を超えることは難しいと思います。
合格した後に気づいたことですが、「ひな形の暗記」という、最も簡単なことができていなかったため、ここまで受験生活が伸びてしまったと痛感しました。
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