今回は、商業登記の記述が苦手な人へ、ちょっとした解き方の工夫を書きたいと思います。
【そもそもの問題点】
商業登記の記述は、最後に解く人が多いと思います。
しかし、私は、これが間違いだと思います。
私も、平成31年度の本試験までは、1問から37問まで順番通り解いていました。
そうすると、得点のしやすい商業登記を解き始めるときには、残り40分から50分くらいしか残っていない状況だと思います。
しかし、試験当日の心理状態として、途中の50分と最後の50分では、全くプレッシャーが違います。
残り2時間ある状態の50分と、残り50分しかない状態の50分では、同じ50分でも書ける量は違ってくると思います。
また、頭の疲労度も違います。
結局、最後に解くと、得点しやすい商業登記がボロボロで終わる、というのが数年間続いていました。
そういった意味で、記述で何回か不合格になっている人には、記述から解くことをお勧めします。
【記載量が多いものをあえて書く】
例えば、平成29年度の商業登記記述
「発行可能種類株式総数 及び 発行する各種類の株式の内容」
これをすべてしっかり書くと、かなりの量になります
以前は、こういう記載量の多い問題は
「とりあえず飛ばして、時間が余ったら最後に書く」
ことにしていました。
しかし、私が以前働いていた司法書士事務所の先輩が、
「俺は逆にこういう問題は必ず書く」
「なぜなら、書けば得点が入るから」
と言っていました
確かにその通りです
何も考えず、株主総会議事録の記載をそのまま写すだけで得点がはいるので、おいしい問題です。
商業登記の記述を最後に解くと、こういった記載量の多い問題は飛ばしたくなってしまいますが、途中で解くようにすれば、このような問題も、落ち着いて書くことができるので、一気に得点力はアップすると思います。
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