今回は、過去の本試験において、ここを間違えたことによって、不合格になった、という致命的なミスと、その対策について書こうと思います。
令和2年度本試験 不動産登記 記述
【事例】
被相続人 B
相続人 C D
相続によって B → C2分の1、D2分の1の所有権移転
その後、Bの、Dに相続させる旨の遺言書が見つかる
D単独所有とする、所有権更生
↓
Dを債務者とする根抵当権設定
↓
住居表示実施による、Dの住所変更
【必要な登記】
①所有権登記名義人住所変更
②根抵当権の債務者の住所変更
この頃は、名変は毎年のように出題されるので、絶対に準備しておこう、と言われていました。
私は、債務者の住所変更にはすぐ気づいたのですが、それで安心して、所有者の方を確認しないで、問題を解き進めてしまいました。
結果的に、これが大減点となり、不動産登記法の得点は「16点」でした。
他の問題はほとんど正解していたのに、半分も得点できなかったということは、他の受験生は正解していたということだと思います。
ある予備校の先生の分析によると、正解率が高い問題は、配点が高いとのことです。
この年は、総合で「2.5点」足りず不合格になった年でしたので、これができていれば間違いなく合格できていたと思います。
【対策】
翌年の令和3年度の本試験では、同じミスをしないように対策を立てましたが、とても単純な方法です。
試験が始まった瞬間
①不動産登記の記述の問題の最初のページと
②答案構成用紙に
「名変は必ず出る」
と大きく書いただけです。
結果的にこの年は
①所有権の名変
②根抵当権者の名変
2問出ましたが、2問とも書くことができ、得点は24.5点でした。
人によって、普段の勉強や模試で、何度も同じところを間違える、という部分はあると思いますが
大きく書く
という方法は、単純ですが効果は大きいと思います。
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